飛べる跳び箱を用意しろ

はじめに

私は常々保護者の方に
「飛べる跳び箱を用意してあげて下さい。
そして、それが飛べたら思い切り褒めてあげて下さい」
とお伝えしてきました。

これこそがお受験をしていく中で私が最も大事なことだと考えています。

つまり、どんなに最終目標が高くても
低学年のうちにやれる事やレベルはたかが知れています。

その時にどれだけ適切な課題設定や目標設定が出来ているか。

結局はその一点に尽きると思うのです。

よく聞くセリフ

「こんなこともできないなんて情けない」

というのは本当によく耳にするご両親のセリフです。

でもできないんですよね、現実に。

「こんな問題も解けないなんてこいつらどんだけバカなんですかね」

いい大学に通ってる学生講師は必ずこの台詞を吐きます。
私もそうでした(笑

でも、現実に生徒は「こんな問題すら」解けないんです。
よく考えてみて下さい、過半数の生徒は平均より下なんです。

もし皆さんがいう、所謂「お勉強ができる生徒」が
偏差値60以上だと仮定したら
(それでも低い!!という方もいらっしゃいそうですが)
かなりの数の生徒が「勉強が大してできない子」なのです。

出来ることはシンプル

では我々がしてあげられることは何なのか?
それは子供達に合った、ちょうどいいレベルの課題を用意して
それを乗り越えた時に心の底から褒めてあげること。

実はこれだけだと私は思っています。

ここで二つ難しいことがあります。

一つは「子供達に合った課題を用意すること」
もう一つは「心の底から褒めてあげること」

一つ目は最終的には種塾屋の職人技の世界かなとも思いますが、
適切な目標偏差値の設定や志望校設定など
ご両親に関われる部分もあると思います。

心の底から褒める

大事なのは寧ろ二つ目で、
本当に心の底から頑張って出来た事を褒めてあげて欲しいのです。

私は一度も宿題を出せなかった子だったら
宿題を提出しただけで褒めまくります、心の底から。

だって、宿題出してくれたんですから。
こんなにも嬉しく、頑張ってくれた事を褒めずにはいられません。

大概のご両親や先生は
「出して当たり前。中身が肝心。
中身もちゃんとしてて当然。
点数が取れるかが全て。」

などと仰いますが、最初からそんな子はほぼいません。

そしてそういう先生が「形式的に」褒める事に子供達は敏感です。
褒められてると感じられない子供達はどんどんヤル気を失っていきます。

褒められて嬉しい子達は、
次に与えられた課題をどんどんクリアしていきます。

やっぱり誰だって褒められたら頑張れるものなのです。

大人だって同じ

勿論、褒めっぱなしで最後までは行けません。
時には厳しい叱責やダメ出しも必要ですし、
寧ろそれが多めになってしまう事も事実です。

しかし、「ちゃんと正しい事をしていれば認めてもらえるんだ」
というベースの信頼関係がないと叱る事は基本的に逆効果だと思います。

まずは子供達の頑張りを認め、次の課題を用意する。
その課題を一緒に乗り越えて、乗り越えた事を褒める。

仕事に置き換えて考えてみて下さい。
自分が頑張った仕事を正当に評価し、
励ましてくれる上司の下で働きたいですよね。

無茶な数字を設定して、
達成しないと罵倒し続けるのが良い上司だとは私は思いません。

結局、私たち大人と子供たちに何ら変わりはないのです。

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