松竹梅のススメ

ありがちな発想

「絶対にこの学校しか考えられない」
「このレベル以下を受ける意味はない」

実はこの様な事をおっしゃる保護者の方はかなり多いです。
多くはご自分の大学受験などの成功体験
(志望校を変えず努力したことで合格出来た)から仰っているようです。

そしてそれを

「子供が選んだから」

と言って正当化される方も沢山いらっしゃいます。

切羽詰まっていたら

私はそういった保護者の方々にいつもこういって説得してきました。

「第一志望が譲れないのは問題ないです。

ただ、第一志望しか受けなかったり、
同レベルの学校を受け続けるのはお受験では相当なリスクを伴います。

学校は三段階で用意して下さい。
進学するしないは別です。
第一志望の合格の為に、是非ご検討下さい。」

これは受験学年(小6)でいきなり担当した時、
もしくは話が全く通じない保護者の場合の最終手段レベルの話です(笑

早い段階から幅広い志望校選びを

小4または小5で担当した場合は異なります。
まだまだ聞く耳を持ってくださっていることが多いからです。

「学校は三段階で用意しましょう。
今のレベルで適切な学校を基準に
ちょっと上と下を見る癖をつけて下さい。

もちろん最終的に凄く上のレベルを目指すのはアリですが
常に現状にフィットした志望校選びを心がけましょう。

もし成績が上がったらちょっと上の学校が適切レベルに、
適切レベルが滑り止めにスライドするだけです。
幅広く見ている事が最終的に活きてきますよ。」

視野狭窄しがち

実はこの
「幅広く見る」
という事が出来ていない保護者の方が物凄く多いのです。

全員が優秀なのならばそれでもいいのかも知れませんが、
(実際、トップレベルではそれほど選択肢は多くありません)
残念ながら全員は優秀ではないのです。

中学受験の特殊性

中学受験は極めて特殊な受験で
東京近郊ですと千葉や埼玉などでは一月から受験する事ができます。

また午前午後と1日に2回、
レベルによっては3回受験することもできるという
全く知らない人からは想像出来ないような特殊な受験形態を取っています。

その中で受かったり落ちたりしながら
最終合格を勝ち取っていくパターンを模索していくのが大事なのです。

ここが最も難しい所で、
高校受験や大学受験とは全く異なりますし
仮に中学受験を経験した保護者の方でも
お子様が同レベルでしかも相当お勉強がお出来にならない限り
ご自分の成功体験をそのまま実行させることは不可能に近いです。

受験パターンに関しては
是非塾の先生と密に連絡を取って
スケジューリングする事をオススメします。

「全落ち」ほど酷い結果は無い

幸いな事に私の担当した生徒で全部落ちた子はいませんが、
それなりに横目では所謂「全落ち」の子供達を見てきました。

周りの大多数の子達が合格を喜ぶ中で泣いているその姿は
決して良いものではありませんでした。

中には引きこもってしまって数ヶ月部屋から出てこれなかった、
なんて話もちょくちょく耳にしました。

子供にとって嬉しくない合格はない

「あんな低い学校受かってもしょうがない」
これもよく聞く台詞です。

しかし、子供達は実はほぼ例外なく合格を喜びます。
そしてそこから自信をつけていくのです。

なので私は適切に選定された受験校の合格は
レベルの高低に関わらず絶対に意味があると思っています。

お子さんの幸せの為に始めた筈のお受験が
悲惨な結果に終わることを防ぐ為にも
是非志望校の選定は「松竹梅」の三段階を意識してみて下さい。

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